いま話題の「マンジャロ」ってなんじゃろ?(4)

2026.8.25

「マンジャロ」というお薬は、糖尿病治療に使われる注射薬で、比較的膵臓が元気で自力でインスリンが出せて、肥満傾向の患者さんに適したお薬です。その患者さんたちが医師の指導のもと正しく使えば怖いお薬ではありません。


患者さんの中に、自分が処方されている「マンジャロ」を「ネットで転売している人がいるとニュースになっていました」という人がいます。
良識ある当院の患者さんたちは、そんなことは法に触れるとお分かりだと思いますが、世間ではそんな闇売買も行われているのかもしれません。

私が同じ医師として複雑な気持ちになるのは、美容クリニックなどでダイエット目的の患者さんに自費で「マンジャロ」を処方している医師たちです。
当院にも、「マンジャロ」を打ったら便秘がひどくなってつらいから、便秘薬をくれませんか?」と来院した若い女性がいました。
「『マンジャロ』をもらった病院で便秘薬をもらったら良いのでは?」と言うと、その病院ではもらえないというのです。なぜなら、副作用の可能性がある項目がずらりと並んだ紙を渡されて、「このような副作用が起こっても一切当院は責任を取りません」という誓約書にサインしたからと。サインしないと処方してもらえないのだそうです。
たしかに、高いお金を支払ってでも、副作用が起こってでもやせたい人はいるものです。誓約書とはつまり「自業自得」という意味なのでしょうか。
しかし、その結果起こった副作用の対応をしている他の医者の気持ちも考えてほしいと思います。


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