院内掲示絵画 『隣村の祭』
2026.9.1
診察を待っている間に、少しでもなごんでいただけたらと、当院の待合室に絵を飾っています。
9月の絵画は久保田辰男画伯の『隣村の祭』
金子みすずの童話集に着想を得たシリーズです。
隣村の祭
垣のなかから見ていると、
いろんな色がすぎてゆく。
みんな東をさしてゆく、
影もぞろぞろついてゆく、
白い埃も舞ってゆく。
西へ行ったは、空っぽの、
ふるい荷馬車がひとつきり。
おまつりなんか、つまらない。
私はゆきたかないけれど、
きょうは、あんまりよい日和。
お目々つぶれば足音が、
みんな東へすぎてゆく。
『金子みすゞ童話全集』(JULA出版局)より
